今から始めるEVEOnline- 失敗しないコーポ選び

今からEVE Onlineを始めてみようと考えている方にとって、コーポレーションへの所属は重要なアドバンテージとなります。しかしネトゲあるあるの問題ですが、コミュニティ特有の文化やルール、人間関係の問題は、多くのプレイヤーにとって悩ましい課題となっています。というわけで今回は、これらの問題を避けながら自分に合ったコーポレーションを見つけるためのアドバイス的な記事書いてみようと思います。

コーポレーション選びで注意すべきポイント

1.コミュニティのアクティブ度合いの確認

せっかくコーポに入ってもメンバーが誰もEVEをやってない、アクティブ皆無。一番多いケースはおそらくこれかと思います。特に日本人コーポは規模が小さいので、入ったら1、2人くらいしかEVEOnlineをしていなくて、あとは別げーやただおしゃべりしてるだけの枯れコミュニティはちょくちょく見かけます。あなたのフレッシュマンとしてのモチベを損なうだけなので避けましょう。

参加を検討する際は、まず以下の点を確認しましょう：

• XなどのSNSでのメンバーの言動
• zKillboardでメンバーのKill・Loss発生度合いをチェック
• ホームページやメンバーのBlogなどの更新頻度・内容チェック
• ゲーム内のヘルプチャンネルなどパブリックチャンネルで所属メンバーのチェック

2.コミュニティ独自の文化

個人的に大きな問題と考えているのは、コーポレーションには規模に関わらずそれなりの独自の文化や雰囲気があるということです。たとえば日本人コミュニティだけ見てもコーポが違うと敬語が基本もあればタメ口が基本だったりと文化の違いがあったりします。入ったら会社の愚痴ばかりいってるエアプおっさんばかりだったとか、礼儀も気遣いもないキッズばかりの身内ノリコーポとかは、あなた自身の世代やスタンスによっては全く合わない可能性があります。またコーポレーションで定めているルール等は一般的に堅苦しく思うかもしれませんが、逆にそれがなさすぎるコーポは適当すぎると感じる人もいるかもしれません。

参加を検討する際は、まず以下の点を確認しましょう：

• 普段のコミュニケーションの雰囲気
• メインの年齢層やメンバー間の上下関係の厳密さ
• 活動におけるルール・制限の程度
• 初心者に対して失敗や間違いへの対応姿勢

3.コーポがメンバーに何を求めているのかを知る

EVEOnlineの場合は特にですが、多くのコーポレーションは、メンバーに対して一定の禁止事項や義務を設けています。これらの要件が厳しすぎたり、自分のプレイスタイルと合わないと、ストレスの原因となります。そのコーポが何を目的としているかによってルールの度合いが違いますが、逆に活動の目的が特にないようなコーポはルールが緩いことが多いです。明確な活動目的があるコーポはコンテンツがあるはずですが、ないコーポはやることがなく所属している意味がないかもしれません。どちらがあなたによって良いかは自身のプレイスタイル次第です。

事前に確認すべき点：

• 定期的な活動への参加義務・ノルマ等の有無
• 活動時間帯の制約
• 月間の最低活動時間（アクティブ指定）の有無
• CTA等の有無、頻度

4.自身のプライバシーを守れるか

オンラインコミュニティでは、たまにプライベートな部分に踏み込んでくるプレイヤーがいます。ほんの少しであればメンバー間の信頼関係を築く上で重要な場合もありますが、度がすぎると警戒すべきサインとなります。これらは入ってからすぐはわからない場合が多いですが、めんどくさいメンバーがいると思ったらすぐに距離を置き、自分なりに定めたラインを超えてくるようなら幹部メンバーに相談し、幹部も信用できないコーポならばすぐに脱退しましょう。

注意が必要な例：

• 実名や職業、居住地などのプライベートな情報を知りたがる
• 差別的・排他的な主義主張の押し付け
• 金銭の支払いが発生するようなあやしい勧誘
• LINEや携帯電話番号といったリアル連絡手段の要求

賢明なコーポレーション選びの方法

1.段階的なアプローチ

一つのコーポレーションに即座に深くコミットするのではなく、段階的なアプローチを取るのも良いでしょう。

1. パブリックチャンネルでの観察
   まずは、コーポレーションのパブリックチャンネルで会話の様子を観察します。メンバー間のやり取りから、組織の雰囲気を感じ取ることができます。
   だたし、EVEOnlineの多くのコミュニティはDiscordなどの外部ツールをメインに会話していることが多いので、それも念頭に入れて観察しましょう。
2. 新規向けコーポの体験参加
   多くのコーポレーションは、初心者向けのコーポを別に作っている場合があります。例えばNullsecやWHをメインにしているコーポでは、初心者が入っても最悪辿り着けることすらできない場合があります。まずは自分のできる範囲の活動ができる場があるのか確認してみましょう。
3. 徐々に活動範囲を広げる
   とくに人付き合いがあまり得意でない方は、正式加入後も、いきなり全ての活動に参加するのではなく、徐々にメンバーとの関わりを深めていくのが良いでしょう。

2.情報収集のコツ

コーポレーションを評価する際は、以下の方法で情報を集めましょう：

• XなどSNSで現メンバーの言動を観察してみる
• 元メンバーや他のプレイヤーからの評判などの情報収集
• zKillboadやブログなどでのEVE内活動のチェック
• リクルート担当者との詳細な質疑応答

3.移籍という選択肢

最初に所属したコーポレーションが合わない、どうしても苦手な人がいると感じたなら早めに移籍を検討しましょう。ここで変に遠慮して長くいればいるほどゲームモチベに影響します。ただしすべてのルール、メンバーが自分と完全に合うようなコミュニティは無いと考えたほうがよいでしょう。そこを十分考慮したうえで移籍を検討してください。

移籍を考える際のポイント：

• 自分のやりたいことを明確にし、他のコーポならそれが実現できるのか客観的に分析する。
• 脱退時に不要なトラブルを起こさないように心がける
• 脱退時はかならず一言挨拶するか、お別れのメッセージを残す

よりよいコミュニティライフのために

1.自己主張の重要性

コミュニティ活動において、適度な自己主張は重要です。特に以下の点については、はっきりと意思表示をしておくのも良いでしょう：

• 参加可能な時間帯
• 活動できない日程
• 苦手な活動内容
• プライバシーの境界線

2.ゲームライフバランス

コーポレーション活動に没頭することは楽しいものですが、ネトゲの人間関係は適度な距離感を保つことも大切です。以下のバランスを意識しましょう：

• ゲームとリアルとの切り分け（プライベートとは明確に切り分けましょう）
• ゲーム内の個人活動と組織活動の切り分け（どちらか片方でなくバランスよく選択肢を持つ）
• コミュニケーションの頻度（ネット上での対人関係に過度にのめりこまないように）
• 責任の引き受け方（重荷に感じてしまう人は一切依頼ごとを受けないのもプレイスタイルです）

まとめ

コーポレーション選びは、EVE Onlineを楽しむ上で重要な要素です。完璧な組織は存在しませんが、自分に合った環境を見つけることで、ゲーム体験は大きく向上します。

重要なのは、自分のプレイスタイルやライフスタイルを明確に理解し、それに合った組織を探すことです。もちろん、一度の選択で全てが決まるわけではなく、自己中心的にならず相手に対してきちんと筋を通していれば、転籍しても多くのプレイヤーは歓迎して受け入れてくれるでしょう。

EVE Onlineの日本人コーポはさほど多いとは言えないので、必要なら海外組織も選択肢に入れるのも良いです。言葉ができなくても、逆に奥深くまで踏み込まれないので楽に感じる場合もあります。活動時間の違いが一番の問題ですが…

とにかくこのゲームはソロではプレイ歴にかかわらずやれることが致命的に少なくなってしまうので、まずは深く考えすぎず、気楽な気持ちでコーポレーション加入を考えてみてください！