【EVE活】EVE Singapore参加レポート – Ruin Star
案内
2023年4月某日。いつものEVE活中、Discordのとあるポストが目についた。
Hello would be nice if u can share this with your alliance 🙂
EVE Singapore
This is the first/ inaugural EVE Singapore event – a physical meetup for EVE Online players for players in SE Asia/ Greater Asia timezones. We are expecting good attendance from players in Singapore and Malaysia but also expect some turnout from other parts of Asia from the greater community.
アジア地域では長年開催されてこなかったEVE Onlineのオフラインイベントがシンガポールで開催されるとのこと。
行くか。(使命感)
善は急げということで即座に当日のチケットを購入。SGD 35.00(約3,500円)で非常に良心的な値段。しかし不安がないと言えば嘘になる。高校生の頃から様々なオンラインゲームをプレイしてきたが、オフラインイベントに参加するなど初めてだし、プレイヤー同士のオフ会にすら参加したことがない。とまぁもういい大人なのだからその辺は何とかなるやろという心持として、一番の心配事は果たして人数揃うのかなということ。というのも会場がSingapore National Libraryだし、どうやら口コミで宣伝しているのみのようだ。現地の仲間内のオフ会の延長みたいなノリだと困るなぁというのが不安の種だ。
イベント当日
イベント当日の2023年6月11日。当日は雲がありつつも好天に恵まれた。いつもながら暑い。自宅で昼食を済ませてから電車で移動を開始。片道およそ1時間で会場に到着。
会場となったSingapore National Library。いわゆる国立図書館。このビル全体が図書館である。自習室、映像室、展示スペース、会議室を併設しているので、全フロアが蔵書で埋まっているわけではないが、にしても立派な図書館である。私自身ここに足を踏み入れるのは初めてだが、実は日付を間違えて前日の土曜日にもここまで来ていたので5階の会議室へ直行する。
会場の様子は写真の通り。主催者が壇上でプレゼンテーションを写しながら式次第を説明している。どうやら全員で43名が参加しているとのこと。ざっくり見渡す限り参加者は大体20代半ばから40代後半くらいの男性ばかりだ。
会場についた時点ではアイスブレイクとして主催者が自己紹介を始めていた。彼はNullセキュリティで一大勢力を築いているPandemic Hordeの傘下コーポのCEOをしているらしい。会場に同アライアンスのユーザがいるか聞いてみるとそれなりの数の参加者が手を上げた。さすがに人口の多いアライアンスは違うなと感じさせられる。なおPandemic Hordeの名前が出た瞬間、一部の参加者からブーイングが発生した。
CCPlzzzzzz
チケット購入時点でイベント詳細ページに式次第が掲載されていたので何となく把握していたのだが、ここでEVE Onlineの開発・運営元であるCCPからの90分に渡るオンラインセッションがドタキャンになったことを知らされる。曰くイベント2日前の金曜日にCCPの担当からDiscordでチャットがきて、のっぴきならない事情によりイベントに登壇できない旨の連絡があったとのこと。主催者の彼の心境たるや想像に易い。とはいえシンガポール人はKiasuの精神(一円でも損をしたくない。商人魂的のようなもの)を忘れない。お詫びとして参加者全員に180 Days Omegaを配布することを約束させたとのこと。主催ぐっじょぶ。
さはありながら、90分の枠が空いてしまうのはイベントとして致命的である。考え抜いた末に主催者が辿りついた結論は、参加者全員の自己紹介セッションである。急速にオフ会地味てきた。確かに43名が自己紹介してたら90分なんてあっという間だ。結果としてこの自己紹介セッションは非常に面白かった。参加者がどの国からきて、ゲームではどんな活動をしているのか、またよく乗る好きな艦船は何かなど、EVE Onlineならではの多様性を実感することができたセッションであった。
出身国はやはりシンガポールが多数であり、陸路で接続されている隣国であるマレーシアが次点。その他にはウクライナ・イギリス・中国・オーストラリア・インドネシア。日本出身は私一人。
プレイスタイルも十人十色。Pandemic HordeでNullセキュリティを拠点に活動している参加者が3分の1程度いたが、GoonswarmにLowセキュリティのSnuffed Out、Shadow Cartel、フリーポートを運営しているWHer、ソロWardecコーポ、製造専門などなど。自分がSnuffed Outのメンバーであると自己紹介した参加者には、その他の参加者から低く小さなどよめきがあがった。
一つ思わぬ邂逅だったのはNACHOアライアンスNullセキュリティ部門が参加しているSiege Greenのメンバーが1名現地にいたこと。コーヒーブレイク中に自分のキャラを伝えるなど、初めてリアルで関係のあるプレイヤーとコミュニケーションを取った瞬間であった。
なおこの自己紹介と引き換えにノベルティグッズを進呈されるということで、漏れなく私も自己紹介をした。私は2019年頃にEVEOnlineを始め、WHとNullでPvPをメインに遊んでいる日本人プレイヤーである。シンガポールには仕事で赴任してかれこれ6年目になる。
主催者の思い
上で触れた通り、主催者はPandemic Horde傘下のコーポCEOである。彼はアジアのプレイヤーを見渡した時に、中国・韓国・日本・オーストラリアは自国内でのコミュニティの形成に比較的成功しているが、そのほかの東南アジア諸国においては拠り所となるコミュニティが欠けていることに気が付く。Kopitiam(マレー半島近隣地域にあるフードコートのようなもの)という名前のチャットチャンネルを立ち上げるなど、東南アジア地域のプレーヤーのコミュニティ作りに取り組み始めた。今回のオフラインイベントもそんな取り組みの一環であったという。
彼は毎週こう自分に問いかける。
"Did I really enjoy EVE Online this week?"
そうして、その他のコーポ幹部プレイヤーやフリート指揮官と同様、また日々のコンテンツ作りに勤しむのである。
そんな主催者の熱い思いを披露した後、3時間弱のイベントは最後に集合写真を取って大団円となった。なお撮影の際の掛け声は3,2,1,TiDi だった。
Pandemic Hordeの参加者たち。その旗はなんだ。
帰宅
帰ってきてから自己紹介の引き換えに手に入れた戦利品を確認する。主催がCCPからむしり取った180 Days Omegaが今日時点では20%割引セールで約7,000円なので、それだけでもチケットの代金分は元を取って余りあるという結果だが、獲得したノベルティグッズは以下の通り。
・Astero Friendship League Skin x1
・Nestor Friendship League Skin x2
・Stratios Friendship League Skin x1
・EVE FLEETUP ナップサック
・EVE FLEETUP ウエストポーチ
・EVE FLEETUP ストラップ
・EVE FLEETUP ショットグラス
・EVE FLEETUP ピンバッジ
・180 Days Omega(後日送付)
個人的には総じて満足度の高いイベントだった。Lowセキュリティ海賊の収入源が何かなど、自分のプレイスタイルにない領域の話が聞けたり、普段は敵性勢力としてフリートで戦っている相手がどのような人たちなのか知ることが出来たのも興味深い瞬間だった。
EVEOnlineではこういったユーザ主導のコミュニティイベントを推奨しており、ゲーム内でのアイテムやスキンの提供や今回のイベントで提供されたようなグッズの支援を謳っている。
Fleet Up in real life | EVE Online
日本国内でも同様のイベントが開催されれば、チャンスのある限り参加してみたいと思う。(弊社CEOの顔をチラチラ
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