EVE Online JP興亡史(UPDATE)
https://www.nachoalliance.space/wp-content/uploads/2023/03/evejp_history01.pdf
(2023.03.27更新)
※これらの系統図や以下の概要はApakamuyが独自に調査・聞き取りをした内容を元に作成・執筆したものであり、多大に個人的な見解も含まれていると思われるのでご了承ください!
2020年9月、CCPは再びEVEOnlineの日本語版を冬に実装すると発表。また日本人コーポ同士の戦国時代が始まるのか。それとも一致団結して巨大な1勢力に集まるのか…。日本人勢力ウォッチは今後も引き続き観察していこうと思います。
2003~2006 神話の時代
EVEサービス開始は2003年。この年からIzanagi Allainceの設立コーポDivision 9 Golden Leavesはじめ、いくつか日本人コーポが存在はしていたが、この時期のコーポに関しては現存プレイヤーもほぼ絶滅しているので情報も少ない。
2007~2009 第1次JP抗争?の時代
2007年になると初のJP連合Izanagi Allianceが成立。この年にはMugen Industry、Runners High、Right to Ruleといった今も知られる武闘派コーポが相次いで生まれ、そのなかでもMugen IndustryとIzanagi Alliance、Wakaba Corporationといった勢力との抗争の記録が残されている。
2010~2013 再編とカンブリア爆発
2010年にRunners HighのVed Run、Mugen Industryのkillerkhanが中心となり、Tricell Coalition(コアリションとあるがアライアンス)が成立。海外大手勢力との戦いも見据えた本格的なJP連合だったが、アライアンス運営を巡るVed Runとkillerkhanの対立が表面化し結束が乱れはじめ、Runners Highが離脱することでアライアンスは崩壊するが、残存勢力によってCaladrius Allianceが設立される。Runners Highに所属していたValmet Gladysは、この後The Division.を設立する。
2012年から2013年に入るころになると、日本語サービス開始とNEXONによる日本販売代理の契約により日本人プレイヤーが劇的に増加。のちのJP史にいろいろな種をまくONI IndustryやNeko Neko Honpoをはじめ多くの新規コーポが設立され、新勢力による抗争と再編の時代に入っていく。
その一方で、日系アメリカ人であるKing Akiraによって設立されたNACHO Allianceは、JP勢力の中で一貫して独自の立ち位置でコミュニティを形成していく。
2014~2017 第2次JP抗争~鬼と侍
日本人プレイヤーの大量流入により、一時はメンバー数でEVEOnline最大の単一コーポとなったNeko Neko Honpoと、PvP至上主義を掲げる武闘派ONI Industryとで抗争が勃発し、これをきっかけとしてNeko Neko Honpoはあっけなく崩壊。多くの新興勢力は外国勢力や他日本人勢力との抗争に巻き込まれ消滅する一方で、CaladriusやNACHO以外の旧世代コーポの多くは新メンバーの獲得に失敗し、これらも徐々に衰退・活動停止をしはじめる。
そんな中、ONI IndustryのRollStoneはJP勢力の結集を呼びかけ、Vox Populi.が設立される。Lowsecで海外海賊勢力との壮絶な生存圏争いを行うも結果として疲弊し、Nullsecに転進するもAllianceトーナメント出場を最後にRollStoneが引退状態となり、Voxは解散する。
しばらくの紆余曲折の後、Voxに参加していたThe Division.のValmet GladysはTyche Aero Spaceを設立。再度JP連合の構築を目指しSAMURAI SOUL’d OUTアライアンスを設立するが当初の目論見のC8N8O16やNACHO AllianceといったJP勢力との合流は叶わなかった。
Imperium Edenから分離したC8N8O16は当初よりNullsec進出を模索し、SAMURAI SOUL’d OUTにも一時参画したが最終的に海外勢力への加入を選択。Fidelas Constansを経てGoonswarm Federationに加入する。
Runners Highの流れをくむPiccolo S.P.A.はHeimatar方面で隆盛を誇ったLowsec海賊Did he say Jump(DHSJ)に参加し、これを機に、コミュニティ自体の独立性を維持しながら海外勢力との連携を模索していたNACHO AllainceのNACHO Battle Pixies、独自にLowsecでPvP活動をしていたThe Far East Starfleet Academyといった日本人コーポも次々とDHSJに参加する。DHSJ解散後、3社はDHSJのライバルであった韓国系Lowsec海賊アライアンスSiege Green.(SGGRN)へと移籍する。互いに弱小勢力に過ぎなかった日韓のLowsec勢力はこの連合により大幅に勢力を拡大し、Lowsec最強勢力Snuffed Outと死闘を繰り広げるまでになる。
2018~ (日本人プレイヤー)冬の時代
SAMURAI SOUL’d OUTはNull領土を獲得しつつ、Allianceトーナメント出場を目標とし活動したが、Allianceトーナメントの中止を受けてValmet Gladysが引退し解散。領土管理と一部メンバーはSGGRNのNACHO Battle Pixiesへ引き継がれた。
2017年にNEXONの日本販売代理契約の終了とCCPによる日本語サポートの打ち切りアナウンスもあり、日本人の新規プレイヤー数が停滞。2016年以降、純粋な新規プレイヤーにより設立され、2020年現在まで存続している勢力はGAMILAS Security and Logistic Serviceのみである。
2020〜 日本語クライアント再始動
2020年12月、CCPにより日本語クライアントの再実装が開始され、前回のNEXONの時と違い、CCP主体のローンチ前後の積極的なプロモーションにより日本人新規プレイヤーが急増。一連の新規加入プローモーションはCCPによれば十分満足できるレベルで成功し、日本人コミュニティが再び活性化し始める。
既存勢力では新規受け入れ基盤が整っていたCaladrius AllianceとNACHO Allianceに加入者が集中する中、その他多くの新規プレイヤーはいくつかの新規コーポを設立し始める。その中で、復帰者により設立されたEden.SimpleLifeが頭一つ飛び出した形となり、他の新規コーポを吸収し急成長していく。しかし、その他では目立った新勢力は台頭しておらず、多くが未所属で活動する日本人プレイヤーが最終的にどれだけ生き残るかは未知数である。
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